脚本家について思うこと
潤くん主演のドラマが滅茶苦茶なことになってますね…。視聴率、ついに7%台だそうです…。がっくり。
ハッキリ言って、脚本がそれはないだろ〜?的な展開になっています。
まぁ、色々と考えさせられる素を提供してくれているんですが、テレビだと広い層をターゲットにしないといけないから視聴率的に苦しいんでしょうね。「嵐の松潤」は好き嫌いが分かれるキャラだから、話が面白くないと残念ながら多くの人には続けて見てもらえないんじゃないでしょうか…。
あ、話はそれなりに面白いとは思いますよ。
色々と社会問題を提起しているから、そういうのが嫌じゃない人は楽しめると思います。
ラブコメを期待していた人はがっかりでしょうが。
それにしても、もともと舞台の脚本書いている人って、舞台だとめっちゃ面白いんだけど、テレビになるとイマイチな人が多い気がするんですよね。舞台では許されるぶっ飛び感がテレビではリアリティがないと言われてしまうからでしょうか。
かの三谷幸喜氏でさえ、舞台とテレビ、または映画では面白さが全然違います。
まぁ、三谷氏のは、テレビでも映画でもあれはあれで面白いんだけど、どうしても舞台だったら倍おもしろかっただろうな〜と想像せずにはいられないのです。テレビのままで面白かったのは『やっぱり猫が好き』と『古畑…』『王様のレストラン』くらいでしょうか。
さて、『スマイル』の宅間孝行(サタケミキオ)さんという脚本家は、もともと小劇団系の方なんですね。
私がもし日本在住だったら観に行っていたであろうジャンルです。
東京セレソンは97年旗揚げですから、私がアメリカに来てからの劇団です。だから一度も観に行ったことがありません。
花より男子は大ヒットしましたが、あれはひとえに原作の人気と役者人気の相乗効果が高かったせいだと思います。素人意見ですが。つまり脚本が誰であってもすでにマンガで出来上がっていますから(マンガはもともとセリフ割、シーン割りができている)脚本家の持ち味を出す出さないはほとんど関係ないような気がします。つまりサタケ氏の脚本によるところがどうこうではなかった、と。もちろん、どのシーンやどのセリフを取捨選択するセンスは良かったんだろうなとは思います。(って原作未読ですが。)
私が高校〜OL時代に贔屓にしていた劇団(善人会議、改名後扉座)の横内謙介さんなんかも、一度テレビの脚本を書かれていましたが(『ダンドリ』)、舞台の横内さんの良さが全〜く出ていませんでした。
クドカンなんかはもともと劇団でお芝居をしていたようですが、そこで脚本を書いていた訳ではないですね。で、テレビ用に書き始めたら独特の世界観があって面白い!となったわけです。
つまり、テレビ用の脚本は生粋のテレビ脚本家に任せた方がいいんじゃないか〜、ってことです。
さてさて、『スマイル』第8話を見た限り、次は裁判員制度のことを取り上げるようですね。
もう、キャストを見た限り、『12人の優しい日本人』(by 東京サンシャインボーイズ 脚本 三谷幸喜)の再来か?という印象を持ちました。もちろん、女性の数も多いし、構成も違うので別物なのは明確ですが。
裁判員制度はそれだけで独立したお芝居にできるので、それはそれで面白そうですが。
それにしても、あのおしゃれ〜な潤くんが、スーツ姿になった時、だぼっとしてもさっとした、“スーツを着慣れていない青年”だったのはすごいな〜と思いました。ネクタイの結び目がデカイ。とてもとても道明寺と同一人物には見えない。クレジットあげるべきなのは衣装さんかな?素晴らしいです。