冷静な判断を。
日テレがバラエティの放送を開始したそうです。
それについて、巷では
「早すぎるんじゃないか」
「こんな時にバラエティなんて不謹慎だ」
という声があがっているようです。
が果たしてそうでしょうか?
二日前のエントリーにも書きましたが、笑ってもいいんです。
むしろ、笑ったほうがいい。
そういう状況にいない人、笑う気にならない人ももちろんいるでしょう。
でもそういった方に、笑いたい人を咎める権利があるのかというと、ないと思います。
不謹慎狩りなんていう言葉がでまわるって変ですよ。
私は9.11当時、あの現場近くにいて、直接の被害は受けなかったものの、当時を語ることの出来る一人です。
あの時、数日間はみんな神妙にしていました。
でも普通に過ごすことの重要さはもっと声高に叫ばれていたし、不謹慎狩りなんてこともなかった。
(ちなみに英語で不謹慎はInappropriateが近い表現かな。)
私が通っていたLower Manhattanにある大学も、当日と翌日が閉校になっただけで、その後は通常通り授業が再開されました。
大学の斜め向かいには行方不明者連絡所が設置されていたので、そこに群がるレポーターや涙ながらに行方不明者を探す人々を文字通り掻き分けて校舎に入り
「普通」にマーケティングの授業を受けました。
でもその「通常営業」は必要なことだったと思います。
例えばあの時、学生たちが「こんな時に勉強なんてやってらんない」と言って次々にドロップアウトしたら
翌学期の授業数が減り、Adjunctの講師が職にあぶれ…と経済の負のスパイラルに拍車をかけたことでしょう。
飛行機に乗ろうという人が激減して、航空業界がリストラ、倒産…と大打撃を受けたの、みなさんも覚えてますよね?
おちまさとさんのブログ不謹慎とは何か。おちまさとオフィシャルブログで、とても共感できるエントリがありましたので紹介します。
日本経済を負のスパイラルに陥らせないために、みんなが出来ることを精一杯していったらいいんじゃないでしょうか?
私も買う買うって言って未だに買ってないテレビは絶対日本製品を買います。
Panasonicが寄付をいっぱいしてたから、松下さんにしようかな。
車も再来年あたり買い換えようと思っていたけど、前倒しして日本企業にお金が入るように貢献したい。
海外に住んでいる私にできること。
朝、ちゃんと起きて、仕事に行き、しっかり勤めて給料をもらい、
そのお金で日本製品を買って日本経済を支えるお手伝いをします。
嵐のCDやDVDなんかも今度から通常版も毎回買います。
でも朝ちゃんと起きて、仕事を頑張るには、私には癒しが必要です。
だって異国でシングルマザーやってんだよ〜。(って自分で勝手にやってることなんだけどさ。)
そのために日本のバラエティを見て笑う私を、或いは私のように考え行動する人を、
不謹慎だと咎める人がいるのは残念なことです。
みんなで足を引っ張り合うんじゃなくって、助け合いましょうよ。
NHKのニュースをずーっとストリーミングしています。
なので、被災地で孤立して、食料がなく、酷く寒い中毛布も足りず、大変な苦境を強いられている方々には心を痛めています。
私のエントリはその場にいないものの能天気な発言にもとれるでしょう。
でも。
私が心を痛めて、一切の活動を自粛して、何が変わりますか?
私は世界に於いて、とてもちっぽけで無力です。
私が能天気にポジティブなエントリを残すことで、ちょっとでも心が軽くなる人がいたらいいな、と思います。
笑っていいんです。
仕事していいんです。
買い物していいんです。
できるだけ普通を取り戻そうとしている人を非難するのはやめましょう?
で。
遭えてブレークスルー的決断をした日テレに賞賛の意を表します。