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松本潤担ブログ @ニューヨーク830番地

遠くても。同じ空の下、繋がってるよ、とあなたが言ってくれるから。

「あゝ、荒野」感想 その2

感想その1では裏方オタクさながら照明と装置の話に終止してしまいました。

今回は潤くんの演技についてです。

ネタバレを含みますので畳みます。

ツイッターで既に呟きましたが、私の松本潤くんを見る目は、私が普段他の舞台役者さんを見て評価するのと変わらない、割合厳しい目線で見ていたことに気付き、自分で驚きました。

だって普段の私の潤愛駄々漏れを見たら、ファン目線でもっと優しく甘やかすと思うでしょう?

私自身も、そうなのかな?今までドラマの演技を「そんなに悪くないよ」って言っていたのはファンの贔屓目だからなのかな?って自分自身分からなくなっていたのが正直なところなんです。

でも私、厳しかったかも。

21日ソワレ、良かったけどスタンディングするほどじゃないな、なんて思ってましたし。でも潤くん本人もこの夜は100%じゃないと思っていたと思います。むしろ客席に厳しい伝統芸能の世界を生きる中村兄弟と蜷川組の常連で若手実力派と名高い藤原竜也さんがいたとのことで、そんなに簡単にスタンディングして欲しくなかったんじゃないのかな〜、なんて穿った目で見てしまう…。

私的にはスタンディングオベーションって、そんな簡単にするもんじゃないよ、って思うんですけどね。私が今まで無条件でしょっぱなからスタンディングしたのって、日本では松本幸四郎さんと川平慈英さんくらいなもんです。

と、ちょっと辛口だったんです。ファンの贔屓目なら間違いなく頑張っていたというその一点のみでスタンディングでしょ。

それを踏まえて頂いて。

ここからは褒めますよー。

そう、そんな辛口視点で観ていても文句ないくらい見事な新宿新次でした。

まず、舞台役者であれば青山劇場であれマイクなしで声が通るなんていうのは当たり前のことなんだけど、そういう当たり前のことを考えさせないくらい、声が出てましたね。(21日ソワレ前半には喉がいがらっぽくなって、でもそれを一旦咳払いしてクリアにする余裕も見受けられました。)

冒頭のシーンで、脇の方々がシャドウボクシングをしながら詩を叫びますが、その時、みなさん割と声がブレていたんです。やはりパンチを繰り出しながら台詞を言うのは大変なんでしょう。でもクライマックス近く、潤くんがシャドウボクシングしながら台詞を言う場面では、声がまっすぐ通り、全くブレません。動きも凄くシャープです。潤くんだけ見ていたら、別に大したことしていないと思われるかもしれませんが、大変なことを大変じゃなく見せるその力量をこの数ヶ月で身に着けたことに感服しました。

(これを切っ掛けにアムロちゃんばりに踊りながら歌っても息が上がらないもっとカッコいい松潤になって欲しい〜。)

私は台詞を淀みなくすらすらと言えるだけが上手な役者だとは思いません。台詞を噛まないことに集中するあまり、言い終えて素でほっとする瞬間が見えたり、台詞が上滑りするでしょう?

もちろん噛まないことにこしたことはありません。噛んで集中力が殺がれたりするならなおさら。

潤くんの場合、3時間15分中、何度か台詞を噛まないように頑張っちゃってるのを観客(私)に感じさせてしまった場面もありました。(実際噛んじゃったところも21日ソワレではありました。)でも、それを補って余りあるほどの感情表現が台詞以外から発せられていました。体全体で新次を表現しているっていうんでしょうか。

もう、内側から新次オーラが出ていたんでしょうね。ワタクシがテレビなどの媒体を通して愛でる潤くんとはまったくの別人がそこにいました。

なので、普通だったら「きゃぁ〜、潤くんにこんなに近い〜!!!」とドキドキ興奮するのでしょうが、私の心は平静を保ったままでした。潤担が松本潤を前にして全然興奮しないってありえませんよねぇ〜???

…だって別人なんだもの。

潤くんであって潤くんじゃない。

もちろん舞台上の新次さんな潤くんはとても美しかったです。

発光してました。

ライトが当たってないのに、発光してるんです。オーラでしょうか?

暗がりからトラックの荷台に乗って登場するんですが、かなり出始めの頃から「あ、出た!」って解る位発光してました。

そしてもう、あのニヤつきが新次だ〜!ってこちらがニマニマするくらいの説得力。

ユリシーズの身体を持つ新次を、あの肉体をもって説得力たっぷりに表現していました。

少しの辛酸をなめてただの能天気ではない、実は努力家で勉強家の前向きな新次。

脚本ではバリカンは優しい、となっていますが、新次も優しいですよね。伝わりにくいけど。

初めは芳子に対しても性欲の捌け口くらいにしか扱っていなかったのに、いつしか結婚をねだる芳子を受け入れる新次。虐待され傷ついていた芳子に対する同情からの優しさなのでしょうか?それでも試合前にはすがりつく彼女を邪険に振り払いますが…。

結局新次は「わが道を行く」人。そこについて来たけりゃ勝手にすればいい、俺は俺だ、変わらない、ってことなんでしょうね。芳子のことは別に嫌いじゃないし、一緒にいて不快でもない(ある意味快感を得られる)だから、そばにいたけりゃ構わない。でも俺の邪魔はするなよ、ってことでしょうか。

ものすごく男くさいですね。きっと世の男性は憧れますよね?

クライマックスのボクシングシーン、目が本気でした。二人とも。予定していなかったパンチが入ったのかも(笑)。

普通に試合するのも大変だろうけど、その後のスローモーションって…過酷ですね。台詞を言いながらの小出くんはもっと大変でしょうけど、二人とも汗がどんどん噴出してきて、その身体的負担を物語っていました。スローモーションって、ひとつ間違うとコメディっぽくなってしまうんだけど、全くシリアスなままで観ているものを魅了しましたね。あれ、あのままただ普通にパンチを繰り出していたら、すごくあっさりとシーンが終了してしまい、シーンのインパクトも心理的効果も弱かったと思うんです。脚本にはスローにしろなんて書いてないし、これは演出の妙ですね。

もーぅ、とにかくカッコいいんです。見てくれももちろんなんだけど、新次の存在全てが。

台詞を上手に言える俳優さんは他にも五万といるでしょうが、ここまで完璧に新次を体現できる役者は松本潤以外いないんじゃないかとまで思えます。(褒めすぎですかー?ここが潤愛ならではなのかも。)

彼の老若男女全てを魅了するあの輝きがなければバリカンの影が生ききらず、失敗作となったことでしょう。

ヒーローになる新次を既にスターである松本潤が演じる。

だだのチャライちんぴらじゃない新次をただのルックスだけのアイドルじゃない松本潤が演じる。

うまい具合にリンクするものがあったと思います。

なんだろう〜、自分の人生に対する潔さ、かな…。(諸説あろうと思いますが。)

とにかく松本潤演じる新宿新次、物凄い存在感をもってその場に息づいていました。

蜷川先生のキャスティングに感服&感謝。

本人もかなり意気込んで臨んだ舞台ですし、今後の演技キャリアに於いての一つの布石になったのは間違いないでしょうね。悪ぃ松本潤もイケるよ〜♪

あとごくごく口数の少ない役もいいと思います〜♪♪♪

それから。

21日ソワレがそんなに悪かったわけではないけれど、比較すると26日マチネが格段に良かったです。

本人も、26日は一度目のカーテンコール後暗い舞台奥にはけていく後姿のその右手がノリノリにビートを刻んで揺れていました。手応えを感じた時にならああなるよね、という感じ。

26日はね〜、本当に魂持ってかれたくらい響いたんですよ。なかなか現実世界に戻ってこられない位。

そんな風にさせる舞台なんて、滅多にお目にかかれません。

そのせいで東京駅チョコスク詣も出来ませんでした。現実世界のそういったことが全てどうでもよく感じるというか、そんな気にならないの。全く。

一人で人っ気のない劇場周りをゆっくりと一周してから雑踏に紛れて駅に向かいました。

さらっと潤くんについて書いたつもりでしたがこんなに長い…。私って改めて粘着質だわ〜。

実はまだ他にも小出くんのこととか、女優陣のこととか、他のベテラン勢のこととか、書きたいことがあるんです。イヤーン。

なので、その3に続きます。

お暇な方はお付き合いください。-----

COMMENT:

AUTHOR: hal

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IP: u680186.xgsfmg9.imtp.tachikawa.mopera.net

URL:

DATE: 12/01/2011 20:06:13

TITLE: こんばんは。待っていました!

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できのよかった26日の様子をもっと知りたかったです。が、言葉に尽くせぬ、と言う所なのでしょうか。

チョコスクにも行けないほど…という言葉から、感動の深さを受け取りましたが、そこに松本君が多大に寄与していたと思うことにしましょう。

私は19日に観劇しましたが、その日も素晴らしかったです。

何より、あの滑舌の良さに瞠目しました。

非常に聞き取り易い。

ほとんどの役者さんが声量で声を届けるのに対して、声量を落として返答する場面、呟く場面でも声が非常に通りました。そして何を言ってるか明瞭に聞き取れた。

埼玉に比べて、青山では一層台詞に心情が乗り、美しい調べのような胸に沁みる「新次の言葉」の数々になっていました。

最後の叫びが今でも耳から、頭から離れません。

舞台の全てを凝縮したような、そして新次の言葉にできない心情を全てひっくるめてそこにぶちこんだような、とてもとても腹に響き感動を呼び起こす叫びでした。表情も含めて。

あ、コメントなのに熱く語ってしまってすみません。

きっと21日、そして26日の新次は、私が見た新次よりももっと進歩していたのだろうなあと思います。

ことに、26日の新次に会いたかったです。

贅沢この上ないことですが。