松本潤担ブログ @ニューヨーク830番地

遠くても。同じ空の下、繋がってるよ、とあなたが言ってくれるから。

「スマイル」ついにモラトリアム脱出

他にも見たいものはたくさんあったのに、なぜか今まで封印していた「スマイル」に手を出してしまいました。

実はこのドラマを見るのはリアルタイムで見て以来、初めて。

2日かけて全話と映像特典を全て網羅しちゃった。

映像特典だけはBoxを買った時に一度見てるんだけど、ドラマ本編のディスクを再生したのは今回が初。

随分と長いこと封印してきたけど、今あらためて見るとテンポの良い、しっかりとしたメッセージのある良いドラマでした。

もちろん当時ヤキモキしながら見たように、今見ても突っ込みどころ満載だし、ご都合主義な展開も否定はしないけど。

でもリアタイで見た時ほど文句は出ないんですよね、不思議と。

今見てもビトはナイーブ過ぎてうっとおしくて可哀想ではあるけど、またそこがいいって思えるし、それを潤くんが過不足無く演じてるのが今になってよ~く分かる。

【追記】しつこいようですがナイーブは英語の方の意味:世間知らずで未熟。日本語のナイーブとは違います【追記終わり】

少しだけ「もっと早く見れば良かった」とも思ったけど、多分、十分なモラトリアム後の今だから受け入れられる諸々があるんだろうな、って思いました。

もう一話冒頭から涙してたけど、潤くんのほんとに繊細な演技に今更ながら驚かされます。

4話。花ちゃんから手紙を受け取った後の、嬉しいのに喜べない複雑な心境に今にも泣き出しそうな表情。あんなのどこで習ってきたの、潤くん。

あの一瞬の表情で、ビトの過去に受けてきた傷から現在の心境までぜーんぶ表現されちゃった。お見事、としか言いようがないです。感涙。

更に。

花ちゃんを守りたい、って言った時、それまでオドオドしていたビトの瞳が急にしっかりした。

潤くん、マジすごいよ。あなたの表現力はほんとにディテールが素晴らしい。こんなにも繊細に瞳に感情が現れる役者さんはそんなに沢山いないよ。

潤くんのビトの数々の表情。

本人もインタビューで細かいリアクションがビトの性格からはみ出ないように気をつけて演じていたと言っていたように、本当に細かく役を作り込んでなきゃあんな顔できない。

役の背景を理解し、役の人柄を探り、想像力を膨らませてその役の感情の波に身を寄せる。

メソッド(演技法)は考えすぎで良くないって人もいるけど、潤くんの役作りにはきっと合ってる。

で。

終わってインタビューみたらビトの扮装した「まんま潤くん」がいて、その見事な迄の別人具合に呆れつつ誇らしく思わずにはいられません。

脚本家交代劇があって、10話と最終話はそれまでと少しテイストが違うし、最終話に至っては超ご都合主義に話しが展開してなんとか丸く収めようっていうのがありありなのは今落ち着いて見ても思うことですが、それでもやっぱり最終話は涙無くしては見られないです。

もうビトと花ちゃんが切ない切ない。涙涙。

もう潤くん最終話オンエアの部分ほとんどずーっと泣いてたよね。よくあんだけ泣けたなと関心するほどに。

このドラマはキラッキラなコンプレックス皆無な俺様プリンス道明寺の後、同じスタッフさんが潤くんの道明寺脱却を企てて作ってくださったありがたい作品で。

波に乗ってきた嵐の、当時はまだドSカッコいいキャラ売りだった松本潤とはまーったく重ならない早川ビト。

カッコいい松本潤を常に求めている層には受け入れがたかったのかも知れませんが、潤くんはこの作品を経て「松本潤としての責任」を再確認したような気がします。

それは伝える立場にいることへの責任だったり、カンパニーを率いる責任だったり、与えられた役を全うする責任だったり、解釈は色々ですが…。

とにかく、なんだかんだあったけど、最後ハッピーエンドで終わってドラマ自体の後味は良かったです。

もう一回初めから通して観たい感じ。

とりあえず、長いモラトリアムを抜けた後の初の感想を残しておこうと思いました。

24時間テレビのこともまだ全部触れてないし、世間的には流れはアラフェスなんだろうけど、私は我道を行かせていただきま~すヽ(^。^)ノ