あたらしあらし 潤チャレンジに滾る!
滾りますがな!!!
んもーなんなんですかあれ。
「見知らぬ共犯者」
潤くんも言ってたけどバラエティの域を超えてるね。
普通に完璧な記憶力と滑舌を試すだけなら「外郎売り」でも良かったわけで。
それをエンターテイメントとしての面白さをきちんと考慮して演劇仕立てにする。
…ってこと?
あの企画を松本潤用に考えた田村Dという人物を小一時間質問攻めにしたい気分です。
普通の役者なら、稽古一日で8分もの長台詞のある芝居なんて通常引き受けませんよね。
それを考えると先日天海祐希さんの代役で稽古2日で登板した宮沢りえさんは一体どんな恩義が三谷幸喜氏、或いは野田秀樹氏にあったのやら…という感じなんですがw
アイドルのバラエティ仕事だからこそやらねばならない状況だったとしても、言い訳をたくさんしてハードル下げたり、お笑いに逃げたりということを考えすらしない松本潤という人の姿勢にまたやられました。
この人はどこまでも素直で真摯で生真面目で。
どんなに弱気になっていても芯の部分のエンターテイメントと人を愛する気持ちがブレない。
だからこそ自分を奮い立てて、より楽しめるものを披露するために頑張るのでしょう。
「あたらしあらし」の各企画自体は特に目新しくも無いように思えるけれど、私にとって潤くんへのチャレンジとして演劇が宛てがわれたことが喜びであり、その本番の舞台はもとより、それに付随するドキュメンタリーの部分含め、宝物のように感じられます。
潤くんは確かに完璧主義的ではあるけれど、決して完璧な人間ではないし、どちらかと言えば普通に残念な時も多々ある努力の人。
でもあのMR.パーフェクトという煽りは、担当Dを含め潤くんのことをあまり良く知らない人が抱いているパブリック・イメージなんだろうな~、と漠然と思いました。
あんなに凄い舞台を魅せつけておいて、水着のお姉ちゃんに囲まれるとただのヘタレたお兄ちゃんになって出来るはずのリフティングも失敗しちゃうっていう、そのギャップを見せてくれたのが良かったなぁ…と思います。
肝心の芝居について。
セリフは前もって覚える時間があったとしても、あれだけの舞台での動きをたった12時間ほどの演出家との稽古で仕上げるというのは大変なこと。
セリフに合わせてかなり動きが付けてあったので、半日であれを身体に叩き込むんだから本当に凄いです。
もちろん30分の稽古でダンス一発本番などをジュニアの頃からやっていることを考えればもしかしたら潤くん的には時間のない中やらざるを得ないというシチュエーションはよくあることなのかもしれませんが。
演ったことない人には分からないかもしれないけど、演劇経験のある嵐のメンバーのワイプの中の表情がどんどん真剣になっていったのを見れば、潤くんのチャレンジがどれ程のものだったのか、容易に想像がつくと思うのです。
特にかつて主に舞台で活躍していた大ちゃんが「俺には出来ない」って言うんだからね。
(そうは言ってもやらなきゃいけない場面になったらやるし出来ると思うけど。嵐さん全員。)
確かに今回はセリフが「噛まないためのセリフ」的ではありました。(重箱の隅をつつけば、の話。)
でも5重人格、岸田からスナイパーに変わる瞬間。ゾクゾク来ましたよ~!
腰の低さでは岸田と泥棒が少し被る気もしましたが、演じ分けは出来ていたし、セリフの言い出しで前の人格のままという間違いも全く無かったですね。
女性からサッカー選手に変わったところも上手いなぁと思いました。あれ、誰かモデルがいるのかしら。笑
これ、もっと稽古時間があっての上なら、各人格がもっと明瞭で、かつ緻密で繊細になるんじゃないかな。
二重人格を演じたばかりのニノの視線がとっても真剣だったね。
うーん、たった一回の為って、勿体無い!
それに凄く贅沢。
課されたハードルを努力で超えた潤くんだけど、彼にならこういうチャレンジをやらせてみたいと企画して貰える事自体、彼の成長として有難い事だなぁ、と潤くんに対してはどこかドSな私は思います。
だって潤くんはハードルが高くても
ちゃんと超えてくるから。
そこに行き着くまでにたくさん傷をこしらえてボロボロになっても、ちゃんと。
もがく姿も美しいのだわ。
潤くんは元々凄く演技が上手かった訳ではないけれど、好きこそものの上手なれ。
勉強も努力も人一倍だし、そうそうたる面々と仕事をさせて貰える強運すら持ち合わせている人で。
まだまだ発展途上ではあるけれど、今回のチャレンジでまた一つ上のステージに上がった気がします。
本当に今後が益々楽しみ。
演出を担当した河毛俊作氏は今回初めて潤くんと仕事をしたそうですが、潤くんには物凄く役者力があるとべた褒めしていたとのこと。
役者力。
河毛氏程のベテランに、見る者の目を惹きつける絶対的なオーラと華、発光力、熱量、演技力(伝達力、瞬発力、持久力、忍耐力、記憶力、身体及び感情表現力、滑舌)努力と根性、魅力的な容姿、これら全てをひっくるめた「役者力」というものが高く備わっていると評価されたとは、ファンとしてなんと嬉しいことでしょう。
幕が開いて、ステージへ向かう後ろ姿のその足取りが、いつものアイドル・松本潤の歩き方ではなく、芝居をしている時の歩き方だったところから、期待値が本当に急上昇しました。
これは、本気の、真剣勝負の演劇の舞台だ、と。
そして潤くんは、これまでに教えられたことをひとつずつ、きちんと吸収して自分のものにしているなぁ、と。
舞台でちゃんと歩ける。
教えてくれたのは蜷川先生?勝村さん?
本当に良かったね。そういう人たちに巡り会えたことも、素直に教えを請う素直さを持っていたことも。
今回、時間は短かったけれど、河毛氏からどんなことを吸収したのかと思うとワクワクします。
真剣勝負にカッコよく立ち向かう潤くんも、弱気になってボヤく潤くんも、水着のお姉ちゃんに戸惑う潤くんも、スタジオのほんわりした表情と甘えん坊さんな語尾で話す潤くんも、みんなみんな大好きで愛おしいです。
そしてあのV振りする潤くんが最強に最高にかわゆ~!!!
「本当に僕やってないんで…」で気絶した岸田潤のまぶたを閉じた顔のなんと美しいことよ…!!!!
もう当分毎日潤くん部分20分に編集したのリピします。
この分じゃ今季は連ドラ観らんないな~…
なーんてね。笑