松本潤担ブログ @ニューヨーク830番地

遠くても。同じ空の下、繋がってるよ、とあなたが言ってくれるから。

99.9 第3話 感想

引き続き、視聴後に書いてあったものをそのまま公開します。

最後の瞳のアップのインパクトが凄かったですね!松本潤の瞳の演技。特性を活かす演出が素晴らしいです。

今回は立花先生の刑事弁護士成長物語でした。企業法務でも決断を下すことは多々あったでしょうが、刑事弁護とではその決断が及ぼす影響の振り幅が大きく異なるのを実感させるお話です。全体に落ち着いたトーンで観やすかったし、いろいろと面白いポイントはあったものの…

正直少し物足りなさを感じた第3話。前の2回と比べて、テンポの良い掛け合いや笑いが減った分、普遍的な御涙頂戴推理ドラマっぽく感じてしまいました。パラリーガルチーム、特に明石さんと深山のSMコント(ではない)がないのが決定的かも。

柔軟だけど芯のある立花彩乃

前の2回で深山先生のアシスタント扱いだった立花先生が志願して案件の主任となりました。負けん気の強い人なんですね。初回から意地をはらずに自分がいいと思った意見に従える素直さが彩乃さんの良さだとは思いましたが、ここでもまたそんな姿を見せてくれています。

敵対する相手*1にも必要とあらば頭を下げて協力を請うことができる立花先生の素直さっていいですよね。柔軟に発展途上な若手女弁護士の奮闘する姿って、なんだか励みになる気がします。当たり前かもしれないけど、一見エリート街道まっしぐらの人でも苦労はあるんだなぁ…。

もともと潤くんのアドリブだった「主任はどうしたいんですか?」というセリフ*2。ちょっとキツめのあれを言われたからこそ、決断を迫られた立花先生の表情が活きると感じました。

クライマックスで深山くんが彩乃さんに言った、「何かあったらいつでも交代するから」も「なんだ、出番なしか」も額面通りだと少し嫌味な感じがしますが、実は「存分にやってこい」というエールであり、「よくやった」という賞賛の言葉なのも、深山のちょっとツンデレなキャラクターを理解すれば容易に想像がつきますし、その言葉を受けての彩乃さんのリアクションがとても良かったと思います。彩乃さんはプロレス好きな性格からして、ちょっと挑発されてこそよく育つタイプなのかもしれません。

ところでプ女子という設定で人生の8割弁護士で2割プロレス*3っていうことですが、やっぱり彩乃さんが繰り出すプロレスネタがいまいち分からないのがちょっと悔しいです。分かったらもっと面白いんだろうなぁ。やってる奈々ちゃんがかわいいから、まぁ、それはそれで「なんかやってるな」で流せばいいんでしょうが。

ツンデレな深山大翔

張り込みをする深山くんと、試験勉強からの現実逃避でそれに付き合う明石さん。ふたりとも防寒対策バッチリかつ、ポータブルチェアや本を持つことで長時間の待機にも対応する準備もバッチリ。かたや彩乃さんは普段のままのおしゃれな軽装。ダウンコートの件り、「寒いなら貸してあげてもいいけど、僕寒がりだから無理です。」って言った深山くんに、「その気がないなら思わせぶりなこと言わないで」と軽く憤慨していた彩乃さんでしたが、防寒張込み対策はそのまま仕事に対する覚悟と姿勢を表しているんですよね。深山的には、自分に余裕がある時は手を貸してやれるけど、基本自己責任でやってくれ、ってことですね。

実際、ファミレス*4の中では深山先生のベンチコートを立花先生がひざ掛けにしています。室内だったらもう寒くないから、彩乃さんが必要ならばちゃんと貸してくれるということなんでしょう。終盤で手を貸してくれと頼みに来た彩乃に対して、もともとその積りだということを「そんなこと言いに来る暇があったら、とっとと証拠を探しに行けば」とひねくれた言い方した後に手料理振る舞おうとするとか、どんだけツンデレなんですか?!って感じです。ゴロゴロゴロ*5

色気とは無縁の貧乏弁護士役だと思っていたのに

いとこんちでの深山大翔の後ろ姿ショットになんとも言えない色気が溢れていて、本当にもう、ヲタの萌えポイントを熟知されてる気がして感謝しかありません。ありがとうございます!!しかもしっかり着衣でこんなにセクシーなのってありですか?!縋り付きたいとか思ってしまいます。*6 広くて頼り甲斐のありそうな背中から続く腰は細くてくびれてるっていう絶妙なラインがエプロン着けててもしっかりと分かるんです。ありがとうございます。眼福です。ついでにあの白シャツにはいったシワがなんとも言えない萌えどころであります。はぁ、潤くんのファンって楽しい。


ちなみに、潤くんにオムレツ作らせるなんてチーム99.9鬼だな(笑)*7とかついつい思ってしまったけど、さすがに深山先生は上手でした。あそこにいるのは松本潤でもMJでもなく深山大翔なので、オムレツもバッチリなのですね!

「まずはこれ食べてさ」の言い方がとてつもなく優しくて、ミルチカフェ店長を彷彿とさせる柔らかさでありながら、でもやっぱり深山っぽいシャープさが残ってるところがさすがの役作りだなぁ、と思いました。

目が死んだ魚みたいになる深山大翔

冒頭で触れた最後のカットも印象的でしたが、これまでもずっと情に訴える場面に居合わせると目が死んだ魚みたいになる深山くん。とても気になります。まだ全容も見えていないのに、深山大翔の心の闇を思うと胸が痛くなります。だってあの瞳見ちゃったら、なんか胸が苦しくなりませんか?

とはいえ、実は潤くんの深山大翔の心の闇を写す瞳の表現についてはそんなに衝撃的ではありませんでした。なにしろ2年前の小動爽太でその片鱗は見せていましたから。失恋していたことに気付いた時のあの涙、表情。厨房で見せた鋭い光。そして今、かねてから蓄えてきた技を出す機は熟して余りあったんだと感じます。

 

深山先生の接見ノート

深山先生が被疑者の母親の話を聞きながらメモを取る様子がいいなぁ…と思いました。相手を観察する目はそらすことなく、手元ノールックで書きまくる。だから接見ノートがあんな不思議な感じになるんですね。1話で彩乃さんが、「きれいな字も書けるんじゃん」とホワイトボードの文字をみて言っていましたが、深山大翔の優先順位を明確に表す演出だなぁ、と思います。

好きなところいっぱい

佐田先生と奥さんのシーンがとても好きです。コミカルなやり取りが微笑ましいし、トウカイテイオーもかわいくて和みます。

細かいことだけど子役がちゃんと大人時代を演じる役者の面影を感じさせるのが嬉しいです。今回の被疑者も深山先生も、成長した姿を見たとき違和感がないってすごく大事だと思うので。こういう部分できちんと細部まで丁寧に気を配って作ってるのが分かる気がします。

キャスティングといえばジャンポケの方、新鮮かつ面白いキャスティングでよかったですね。のっけから凄い威圧感で、なんか怖くて、あんな風に恫喝されたら嘘でも自白しちゃいそうになるのも分かる気がします。*8 日曜劇場ってよく芸人さんを俳優としてキャスティングする印象があるんだけど、その配置が絶妙ですごく活きるんですよね。

ところでイントロのナレーションを聞くと懐かしの大映ドラマ、「不良少女と呼ばれて」などを思い出してしまうんですが、いい感じにノスタルジックなのも、日曜劇場の年齢高めな視聴者層の琴線をくすぐる仕掛けなのかもしれないなぁ、なんて思ったりしています

 

ちょっと物足りない気がするのは…

裁判でしっかり無罪を勝ち取って、母娘の和解もあって、と後味の良い終幕でした。ただ事実を暴かれた社長がもっとわざとらしいくらいにリアクションしてくれたら爽快感が増すのになぁ。日曜劇場ということで、形勢逆転の際のやられる側のリアクションには半沢の時の香川さんのあの土下座シーンとか手塚とおるさんがやるみたいなインパクトを求めてしまうんですよね。

あと、犯行の動機とトリックがツッコミどころ満載だった気がします。それ、検察が気付かないなんてザルな仕事してるんだなぁ…とか、社長がこっそり専務に話して告訴取り下げれば済んだ話じゃないのかなぁ…とか。*9 話の趣旨は事件云々じゃなくて、彩乃さんの成長と刑事弁護における依頼人の利益とは何かを問う部分なんですけどね。分かってますけど、ちょっとツッコミどころ与えすぎたかなぁ〜…。


さて、3話の視聴率ですが、16.2%*10 、前回の19.1からちょっと下がったから、景気付けに2話の再放送して欲しいな、と思います。若者はTVer*11でポータブルに観るかもしれないけど、やっぱりテレビつけたらやってた、っていうのも必要だと思うんですよね。

前回まで彩乃さんに嫌味っぽかった落合さんが突然彩乃さんにアプローチかけてくるようになったり、いとこんちでヒロくん♡LOVEなかたかなこちゃんがいたりと、どちらも袖にもかすらないのが面白いです。この人たちの今後の頑張りも楽しみです。

深山の過去も徐々に出てきて、楽しみしかありません!!!

 

*1:検察の丸川検事だったり、深山くんだったり

*2:初回直前ナビ番組より。採用されるように助言してくれた香川さんに感謝。

*3:初回直前のナビ番組での木村監督の言葉

*4:ちなみにこのロイヤルホスト、外観見てあれ?って思ったら、23区の端っこにある昔よく行っていた店舗でした。もっと都心で撮影するもんだと思ってましたが結構遠くまで行くんですね。

*5:手のひらで転がされている音。

*6:変態チックでスミマセン。でも反省はしない。笑

*7:嵐にしやがれの企画のTHIS IS MJではオムライスやオムレツ作りで散々な結果を出しているMJこと松本潤。卒業宣言したのになかなかそれを許してもらえないようです。笑

*8:まぁ、今回の被疑者は彼の取り調べには屈しなかったけれど。

*9:いえ、告訴取り下げられちゃったら話が続かないからそれはそれで困るんだけども。

*10:松潤主演「99・9」第3話視聴率は16・2% 好調キープ(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

*11:民放無料ポータルサイト。放送後の番組が視聴できます。ただし国内IPからのアクセス限定なので、北米在住の私は利用できません。