松本潤担ブログ @ニューヨーク830番地

遠くても。同じ空の下、繋がってるよ、とあなたが言ってくれるから。

99.9 第5話 感想

引き続き、放送後に下書きしておいたものをそのままお出しします。全部出し終わったら該当日に移動させるかもしれません。

なんだかあっという間でした!来週がもう楽しみすぎて困ります!! 
今回は初の前後編の前編でした。まさかこんなに早く前後編を投入するとは驚きです。潤くんのお芝居が、以前からあった繊細は変わらず、でもいい感じの抜け感っていうのか、余裕が生まれてるように感じます。まるで全体を見て、自分はこのくらいで、ってコントロールしてるかのよう。


小ネタがてんこ盛り!

今週もたくさんの小ネタ盛り込んでありました。あとでネタ明かしを聞いて、そこまでやるのは…と思うことも無きにしも非ずですが、個人的に感慨深かったのは「お前がこんなちっちゃくて犬連れた頃から*1知ってるんだ」ってやつでしょうか。なんだかんだ言ってもやはり小ネタは分かると楽しいものですね。

斑目所長がTigersと書かれたシャツを来て、携帯電話の着信音がタイガースの曲だったりするのも、若い世代にはまったくピンとこないでしょうが、アラフォーから上の世代には楽しい小ネタかと思います。そんな風に若者のお父様世代の人たちが面白さを発見して職場で話題にしてくれたり、それきっかけで新たに観てくれるようになると嬉しいです。

逆に、私にとってはプロレスネタがプロレス関連なんだろうなぁ、という以外には全くピンとこなくてちょっとストレス感じたりもするんですが、分からないならそこはスルーすればいいんでしょうね。

かたかなこちゃんのCDリリースの間隔がまるで2010年の嵐さん以上にオニっ早なんですが、現実的なことを考えてしまうと無理があって不思議だけど、毎回小ネタを仕込むのには都合がいいんだろうな、と思います。

休日の過ごし方にも個性が

司法試験に20回落ちて打ちひしがれる明石達也。なんだかんだちゃんと付き合ってあげる深山くんって、いいヤツじゃん?と思います。いつものようにドSなからかい方をしつつも、あれが深山流明石の慰め方なんでしょう。

かたやおひとりさまでカレーファンミに参戦する立花彩乃。彩乃さんのプ女子なひととなりを描写するためのファンミシーンだったと思いますが*2、佐田先生や深山大翔の余暇の過ごし方との違いが出てよかったです。とくに奈々ちゃんのファンぶりが可愛かったですね。

留学先から帰国した娘を夫婦で迎えに行く佐田先生。嫁と娘がタッグを組んだら、お父さんタジタジってやつですね。普段仕事でガツガツしている有能弁護士の弱点が見えて面白いです。

休日でもスーツを着ている深山くんにはちょっとがっかりしてしまいましたが*3、深山くんの変人っぷりをよく表していたのでぐっと我慢。そして深山くんのお父さんは亡くなっているのですね…。命日に墓参りはしないけど思い出のラグビー練習を眺めて父を思うとは。深山ぁぁぁ(涙)

明らかになる真実

いつもニヤけた顔をしてる深山くんですが、佐田先生が担当検事だったことを告げる寸前、瞬間的に真顔になったのがものすごく印象的でした。深山の本性が顔を覗かせたような気がしてドキッとした、潤くんの繊細な目の演技の健在さを見せつけられたような気がします。佐田先生がヤメ検弁護士なのは、単に頭脳明晰で成績優秀かつ一点の曇りもない出自を示してるんだと思っていましたが、ちゃんと伏線だったんですね。脚本家、賢い!

ところで深山大翔が三枝に初の面会中、意識して耳を触るクセを抑えているように見えました。なんで耳に行きそうになる手を宙で泳がせて戻したんでしょう…。

 

私にとっての「99.9」の面白さ

私はもともと推理モノや刑事モノはあまり好みではないのですが、「99.9」は純粋に楽しめているので潤くんが出ているということ以外に何が違うのかな、と考えてみました。推理モノや刑事モノをあまり好まないのは主に、トリックや犯人当てをするためにドラマを観ながら情報整理して眉間にしわ寄せるのが嫌だから。でも「99.9」はトリックは単純だし犯人の見当も割と簡単につくから、役者のお芝居、つまり人々の言動を楽しめばいいだけなのがいいな、と思います。昔は「古畑任三郎」が好きでしたが、これは冒頭に犯行現場を犯人の姿こみで見せてくれて、その上で古畑が犯人を追い込んでいく様子を楽しむドラマでした。結局、そういう小難しくない痛快エンタテインメントが好きです。「99.9」は、深山らが真実を暴きだす過程を楽しむって点ではこれに近いのかもしれないですね。そしてその過程にある役者同士の掛け合いや、小ネタや、オヤジギャグが面白さを上乗せしていっているんだと思います。

巷の声で、やたらと「99.9」を既存のドラマと比較してパクリだなんだと言っているのを見聞きしますが、笑止千万です。

深山大翔は別に正義感で真実を追求してる訳ではないし、いとこんちは憩いの場というよりは、深山らが思考を整理する「基地」です。あのシーンは小ネタがふんだんに仕込んであって視聴者の息抜き的な役割も果たしてはいるけれど、だからと言って登場人物たちが体や心を休めてるわけではありません。そこが読み取れないと既存の何かに似てると感じるだろうし、あるいはどうにかこじつけて似てることにしたいのかもしれないけど、似てるイコールパクリではありません。そんなこと言ったら刑事ドラマは全部刑事ドラマ、医療ドラマは全部医療ドラマのパクリになっちゃいますよね。

 

視聴率は18.9!前編が面白かったから、もしかすると来週はもっと上がるかも?

進入禁止のチェーンに引っかかって転ぶシュミレーションでリュックが前倒しになる深山大翔の姿がなんだかとってもかわいいかったです!

 

*1:木村監督がアシスタントで関わっていた「僕らの勇気 未満都市(シティ)」で当時14歳でまだチビっちゃい潤くんいつも犬を連れていたモリ役で出演していました。監督はご自分のことを明石さんに言わせたんですね。

*2:プロレスネタの多用には賛否両論あるようですが、私はなんとかしてこれは木村監督の趣味なだけではなく、なにかしらの意味を見出そうと頑張っています。まぁ、プロレスファンの方が楽しんで観てくれるならそれはそれでもいいかな…。

*3:だって私服も見たいじゃん!