松本潤担ブログ @ニューヨーク830番地

遠くても。同じ空の下、繋がってるよ、とあなたが言ってくれるから。

99.9 第8話 感想

ここに来てしまっておいた下書きの完成度が低くなってきました。ブログに投稿するために加筆して体裁を整えてありますが、それでも当時の知識に忠実に、後に得た情報によって感想を変えないように注意してあります。

それではどうぞ。

衝撃の展開!ということで、殺人の容疑で連行されてしまった深山くんでしたが、いつにも増してテンポが良くコミカルでとても面白かったです。いつも通りあっけらかんとして動じない基本姿勢の中にところどころで見られた、理性的ではない深山大翔の部分が印象深い回でした。

着せ替えヒロくん

「僕の白いシャツ」に強くこだわり続ける深山くんでしたが、差し入れた3人ともが自分の私服を持ってくるというお遊びにより、やっと紺スーツ・白シャツ以外の深山大翔にお目にかかれました。*1 それにしても、自分が普段ヘビーローテーションで着てる服をわざわざ深山くんに着せたいっていうその心理は一体何なんでしょう?自分のシャツを持ってきてもらえずにむくれてる深山くんに萌えました。ところで、いろんな人の服が差し入れられたのは分かるんだけど、下着はどうしてたのかな…ってどーでもいいですね!

紺スーツ&白シャツは理性を保つ鎧?

今回一番印象的だったのが、いとこの坂東さんとかなこちゃんが面会に現れた時に、初めて深山くんがちょっとした苛立ちを感情的に表したことです。

もちろんこれまでも納得できないことがあった時に挑戦的な顔を見せたり大きく顔を歪めたりということはありました。でもそれらは常に理性でコントロールされた上での表現だった気がします。

深山くんには、せめて白シャツじゃないと理性を保てなくなるジンクスでもあるんでしょうか。他人のシャツを不承不承着ることになって理性の鎧が脱げてしまったのか、アクリルガラスを皮脂で汚したかなこに対して、いつも余裕綽々でうすら笑いを浮かべていたこれまでの深山くんでは考えられないような苛立ち具合いで、汚れが付いていない自分の方の面を衝動的に擦るという意味不明の動きをしています。*2
「もうすごい汚れてんじゃん!」と言いながら、しかめっ面をして自らの手の甲でゴシゴシやっている必死さがなんとも言えず深山大翔の秘められた幼児性を露わにしている気がして、やっとありのままのヒロくんに出会えたような気がしまして、このシーンはこれまでで一番と言えるほど私のお気に入りシーンになりました。

何度観てもヒロくんがオレンジのシャツを着て、なんでなんでもうなんでもうってぶちぶち文句ったれてるのがほんっとに好きです。

そして佐田先生が接見を開始すると言ったときのヒロくんの気まずい感じ。ここでもまだ内側からゴシゴシゴシゴシ擦ってるんですよ、ヒロくんったら!手持ち無沙汰というか、何かすることで場を保とうとしてるというか。佐田先生と向き合ったらすぐにいつもの深山くんに戻りましたがそれだけあの状況下での心理的ストレスが実は高まっていたという現れでもあった様な気もします。

ちなみに接見室から引っ張りだされるかなこちゃんを見ていたら接見室から引っ張りだされる花ちゃんを思い出しました。やっぱり接見室のあちら側に潤くんがいると「スマイル」を思い出してしまいますね。

面白すぎる検察取調室

鈴木さん役のおまわりさんがロックでしたね〜。やっぱり何度見ても「ひいいいいい!」ってノリノリなのに大笑いしてしまいます。とっても楽しげに前のめりで参加してくれたので、深山くんの持つ周りをいつの間にか巻き込んで協力させてしまうチャームがここでも何気なく描かれていました。防犯カメラ事務官の方も*3いつの間にか深山くんのペースでとても協力的でした。

ところで介抱さん役で検察官役の野間口徹さんとは「ラッキーセブン」の敷島コーヒー店長と「陽だまりの彼女」の中学時代の担任の先生とで同じ作品に関わっていましたが、同じシーンでがっつり共演というのは今回が初めてだったので、「やっとか!」と心で小さく拍手しました。でも一応敵対関係側だったのでちょっと残念。

意地っ張りヒロくん

スーツ武装を解かれて丸腰になった深山くんですが、それでもあくまでも事実を追求する姿勢は変えません。

佐田先生の口から「手のかかる子どもだな」という言葉を聞くと、佐田先生にとって深山大翔がちょっと息子的存在になって行っている感じがしてじわじわきます。
顔を真正面に向けなければかなり深く腰を折ってのお辞儀になるのに素直じゃない深山大翔。最初は留置所で、最後も刑事専門ルームで佐田先生に対しての変形ありがとう。ウザいけどやっぱりヒロくんかわいい。

無邪気な彩乃さんと仲間たち

前回彩乃さんがピザにサンボルソースをかけた時、深山先生は「ふぅ〜ん」と言って意味深な笑みを浮かべましたが、今回の鈴木さんへの疑問で深山先生が思ってたことがちょっと分かった気がします。

調味料を出しても彩乃さんは引かなかったし、中身が何かも聞かずにいきなり手を伸ばして躊躇なくドバッとピザに掛けて「おいし〜」と言うのは結構な無防備さだと思います、人に恨まれて毒を仕込まれる可能性など微塵もない、平和で健全な人生を歩んできたんだなぁ、という感じもします。それを見て深山くんは「無邪気だなコイツ」なんて思ったのかなぁ。

そういえば、斑目所長も調味料を見た時面白がりはしたけれど引きはしませんでしたし、藤野さんの愛妻弁当の時も、パラリーガルの面々は特に引いていなかったので、刑事専門チーム界隈は守備範囲がかなり広いのかもしれませんね。

苦悩する役の松本潤は美しい

とうとう大翔の父親の事件が殺人がらみということが明らかになりました。そのことが佐田先生彩乃さんに伝えられた後に差し込まれた留置所で膝抱えてる大翔の表情を見ると、ヒロくうううううんヽ(;▽;)ノ いう感じになります。あの大きな動きのないワンカットで深山大翔の背負ってきたものの大きさを感じさせるとは、潤くんの表現力の底力を感じます。

大翔は坂東さんの家に引き取られたけど苗字は深山のまま、ということは養子縁組はしていないんですね。ということは母親はどこかで生きているということでしょうか。

みんなが似てる似てると言うので注意して聴いてみたら、「みさきちゃーん、大丈夫?迎えは?」は、まるで潤くんが吹き替えしていると思うほどそっくりでした。そう言われても違和感ないですね。実際はどうなんでしょう。

 

時間が足りない!

多分時間が足りないからだと思うんですが、購入履歴のトリックを裁判シーンでちゃんと説明するに至らず、「岩下のテクならお手の物」と言ったセリフから視聴者に勝手に推察してもらうという感じ、これまでも結構ありました。

例えば1話の血のついたナイフをどうやって事務所内に仕込んだのかや、7話のソーダのトリックなど。深山たちが事実を突き止め犯人に犯行を認めさせる過程を第一の目的として楽しむ作りのドラマだとは思いますが、やはりそれを立証するための証拠は、決定打だけではなく言及されたすべてについて番組中で明確にしてもらえないと、今ひとつスッキリしない気がします。

プロデューサーさんや美術さんが気を利かせてトリックの解説を後日SNSなどでしてくれたりしましたが、それってやっぱり番組中にしっかりと万人に分かるように完結すべきことなんじゃないかな、と思うんですね。*4

 

視聴率は18.6%。ますます面白かったものがたくさんの人に観てもらえたことが嬉しいですね。あと2回、有終の美を飾って欲しいです。っていうか、スポーツ新聞の記事の見出しが「松潤逮捕!?」*5 ってなってるんですが、いくら「松潤」の訴求力がすごいからってそこは役名にして欲しいです…。

そして最終回までにサクラップが流れることはあるのかが気になって来ました。残すところあと2回です。

*1:強いて言えばスウェットの上下が見たかったんですけどね〜。

*2:潤くんがガラスについた汚れが気になって服で拭ってしまう人なので、潤担的には「あ〜潤くんっぽい♡さすが当て書き。」と思うというのもありますが。

*3:すごくやる気を見せてくれていたのに、配役に少々不満があったようで面白かったです。

*4:ちなみに7話のソーダについては、私は予備知識があったので推察は容易でしたが、専務がソーダを使っているカットを入れるなり、坂東さんが「フラワーアレンジメントの人に教わった」と補足するなり、深山の「味が違った」という一言があったりするのとないのとでは理解度が違ってくると思いました。強いて言えばATARUオマージュの手の動きよりもソーダのボトルのカットを入れるべきだった気がします。小ネタを優先させて解決へのヒントが二の次になるのはいかがなものかな…と、思ってしまうのです。

*5:松潤主演「99・9」再び上り調子18・6% 殺人容疑で松潤逮捕!?(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース