松本潤担ブログ @ニューヨーク830番地

遠くても。同じ空の下、繋がってるよ、とあなたが言ってくれるから。

ニノ親分xチンピラ潤の小芝居~嵐にしやがれ

しやがれのニノx潤小芝居。ワタクシ、言ったら皆が多分引くほどリピしました。

なんなんでしょうねー、たかだか数分でこれだけ人を惹きつける程の魅力とは。

大杉さんからの4箇条を聞く間にも、潤くんとニノの目が超真剣で、二人の芝居に対する熱の高さが伺えた気がします。

面白いのが二人は役作りの取り組み方から演じるということに対して両極端なタイプなのに、ああも呼吸を合わせて完成度の高い物を提示することが出来るということ。

ハッキリ言ってニノは器用でとても分かりやすい芝居をするんで、一般にも演技が上手って褒められるんです。

確かに瞬発力あってカンもいいし、イメージが伝わりやすい。上手です。

発声がいいのかな、怒鳴り声まで気持ちいい。静動のメリハリの利かせ方がとっても巧み。

親分主体の筋書きなので芝居の主導権は親分役の人にあり、どうしてもニノが引っ張ることになるから余計に上手く見えますね。

あのいぶし銀な親分さんはあと15年後位にお目にかかりたいですね。

でもね、潤くんも素晴らしかったよ。うん。

即興芝居なのにへらっと緩んだ頬に小者感漂う等身大のチンピラを上手く表現できていたと思います。

「ウチのこれがこれで」を台本通りに言った綾部さん。あそこはあのジェスチャーがないと伝わらないから正解なんだけど、客席から笑いが。でもあそこは自分たちの芝居的には笑う場面じゃない。それを踏まえてきちんとセリフを直した潤くんの判断力が素晴らしいと思いました。

あのね、潤くんはまだまだ粗削りなんですが、「言葉」を受け取ってそれを演技で表現する能力が高いんです。勘の良さではニノに負けない。

だからこその「俺っすか?」なの。終わった後翔さんは笑いに持って行こうとしたけど。

同期がヤキ入れられたって聞いて日和ったわけよね。物凄く的確なセリフだし、間でした。

ニノもちゃんと理解して拾ってくれてるし、潤くん自身もニノのセリフを更に取り込んで

「アイツのこと聞いたんですが…」

って繋げてる。

綾部さんがちゃんと説明してくれたけど、翔さんのツッコミで一般には潤くんの芝居が失敗したみたいな印象づいたのが私的には釈然としなかったんですが、しやがれがバラエティ番組ということを踏まえると、翔さんのツッコミは仕方のないことなのかなぁ…。

三谷さんの回みたいに、始める前に「大真面目です」って言ってもらった訳じゃないから確かに難しいよね。

潤くんはニノの出方をみて呼吸を合わせて真面目に仕上げたけど、大野さんは笑いに走ったし。

ヘタしたら潤くんだって崖から登ってきた時みたいにバラの笑い仕様に持って行こうとしていたかもしれない。

(チンピラ役は「コレがコレで」で笑い取れるから。もっと卑屈な、例えば柳沢慎吾ちゃんがやるようなチンピラのイメージにもやろうと思えば出来たからね。)

ニノのアドリブを

「やらしいでしょ」

って評したのはソコだよねぇ。だってあのアドリブを潤くんがどう受けて立つか、だもん。

ニノが真面目に仕掛けてきたからシリアスで受けて立った、と。カッコいいじゃん~。

「嫁さんやるか」(このセリフのチョイスが最高!)

って言われて焦って止めようとするのもいいし、それを引き出したニノも、聞く所によると潤くんを殴るには位置が離れすぎていたから近づきたくてああ演ったそうな。この判断力がね、素晴らしすぎます。

潤くんもニノの意図を探りつつ合わせて進めていくのが上手でしたね。

二人の呼吸が、緊張感が、素晴らしいよ!

でも潤くんはやっぱり即興でチンピラやるにはハイソで天使すぎたよ~ヽ(^。^)ノ

ニノに肩組まれて、自分もニノの背中に腕を回しちゃうとか。でも瞬時に自分の役を再認識してそーっと外した腕が、あれは無意識の産物だったことを物語ってました。笑。どんだけ仲良しなのさ。

大野さんにボコられてる時も頭をかばうすがたがカワイすぎ~。

二回目は大野さんに

「帰れ!」

って言われて

「ありがとうございます!」

って締めたのは上手だし的確でしたよね。でももし「消え失せろ」って言ってもらってたら、もうちょい早く赦されたことが分かって最後のセリフが言えていたかもだけど。

でもよくまぁ、あの大野さんを前にして笑わずに演じられましたね。私笑っちゃったもん。大野さんのキャラ作りは面白かったです。

潤くんも二回目、大野さんに合わせておもしろチンピラにしてもよかったかもね。そこまで器用な人は居ないけど(^^)

☆ ☆ ☆

しやがれの即興芝居を観ていろいろと想いを巡らせている中、先日の「ボクらの時代」で、宮沢りえさんが原田芳雄さんに教わったことを思い出しました。

【ボクらの時代でのコメントから引用】

上手いとか下手っていうことなんか通用しない

ちゃんとそこで生きてるかっていうこととか

ここ(胸のあたりに手をやって)がちゃんと揺さぶられてるかっていうのが勝負で

巧みに芝居が出来る事なんか屁くらいみたいな感じのことを(原田芳雄さんに)教わった(宮沢りえ)

【引用終わり】

よくセリフが上手に言えることをイコール演技が上手って勘違いしてる人がいるんですけど、芝居っていうのはそういうもんじゃないんですよね。

演技のキャッチボールというより生き方のキャッチボール(石橋蓮司)、それが出来るかどうかの方が重要で。

潤くんは頭で役を理解してから役作りをして役として生きるタイプなので、「演じる」という面で言うテクニカルな技量としては拙いのかもしれません。

ただ内面に煌めくものがあるというのが強みであって。

絶対的な存在感は普通に真似しようとして出来るものではなくて。

不器用だし時間かかるけど磨けばちゃんとそこで生きられる、心を揺さぶる芝居が出来る。

そういう光るものを持ってるのが松本潤。(溺愛です、すんません。でも芝居を観る目は曇ってないよ)

☆ ☆ ☆

大杉さんが2回目もチンピラ役に潤くんを指名したのは、一回目でチラッと見えた光るものを再確認したかったんじゃないかなぁ…なんて好意的に捉えてます。「もう一回観たい!」って言ってもらえるなんて光栄なこと。

親分主導の小芝居の相手が変わったらどう受けるのかっていうその辺とか?

大杉さんを見て思ったのは(推測の域を出ませんが多分)もともと役者仲間から「芝居の話が出来る若手」として評判を聞いて親近感と期待値上げてやって来ていたんじゃないかな、と。

潤くんがワルな姿で登場した時の大杉さんの喜びようを踏まえると、美ジュアル含め気に入ってもらえたかしらん♪

ヤクザ映画はアイドル松本潤的に夢でしかないでしょうけど、チンピラ潤、結構イケてたよね。

あーでもむかーしバリバリアイドルの早見優ちゃんが「キッズ」っていうヤクザ映画もどきに主演したし、かのアイドル時代の吉川晃司だってさー、「You've Gotta Chance」だっけ?あれもスレスレだった気がするんだよねぇ。内容よく覚えてないけど、カッコいいアイドル路線の役ではなかった気がする。(古くてスマン。汗)

☆ ☆ ☆

人に何と言われようとも私にとって潤くんの芝居はほんと飽きないし、何度でも観たくなります。

彼の取り組み方やそれを語るのも含め、潤くんの演技仕事が大好きです。

てなわけで、早く次のお芝居仕事演ってくれないかなぁ~。