松本潤担ブログ @ニューヨーク830番地

遠くても。同じ空の下、繋がってるよ、とあなたが言ってくれるから。

「失恋ショコラティエ」第6話 爽太の全てを肯定させる松本潤の演技たるや

爽太くんーーーー! 涙

もうね!先週散々「爽太め~!!!」って言ったけど、ゴメン!謝る!

私が悪かった!

スライディング土下座で謝ります!!

ナゼって?

それはもう、松本潤の演技ゆえですよ!

素晴らしすぎてもはや爽太の全てに屈服するわ、ワタクシ。

鏡の前のえれなをキレイに撮ってるな~って思った次の瞬間、ぜーーーーんぶ!全部!!爽太潤がキレイにかっさらって行きました。

あの爽太の虚ろな目とこぼれ落ちる涙に、あの瞬間爽太が受けた衝撃が伝わって心臓を鷲掴みにされたんです。

もうぎゅううううううん!って。痛かった…。

さらに、気持ちを伝えるだけならまだしも、あの存在感と輝き。まさに主演俳優!

そしてあの瞬間を迎える前段階も、少しずつ、爽太自身の中に疑問が生じた(というより降って来た)ことや、その疑問の粒が広げた波をちゃんと表現してきているんですね。

なので観ているこちらも、少しずつザワザワしてきて、あのシーンでガーーーン!!!と。

まるで「奇跡の人」のヘレン・ケラーが言葉を発する瞬間のような。

少しずつ。じわじわ。ざわざわ。決壊!ドッバーン!!!!

(え?分かりづらい?笑)

そしてサエコさんが店に来た時のあの顔。

嬉しいのにどこか夢見心地のような、なんとなくふわふわした視線の爽太が切なすぎて泣けてきました。

失恋宣言をして残り数回の逢瀬を楽しみつつも、爽太には目の前にいるサエコさんの実像が見えていないんだなぁ…、と。

えれなは倉科さんに告白してやっと人間になったって言うけれど、爽太がサエコさんに告白した時、果たしてサエコさんが妖精さんから人間に成り変わることは出来るのか…。

仮に人間になった場合、サエコさんに幻滅したりしないのか…。

んで、巷ではキープとか二股とかって非難轟々のラストシーンですが、私的にはアリです。

かんっぺきに爽太くん目線ですけど。

それも今回、潤くんの演技の力技でねじ伏せられたからですが。

だって爽太にとってサエコさんへの告白はケジメを付ける為であって、絶対に振られる前提です。

えれなには後で言えばいいじゃん!って思うかもしれないけど、今はまだ片想いサークルの「セフレ」だから、自分の片想い進行状況は包み隠さずえれなに報告するのが筋、と爽太は思ってると思うんですね。

だから「告白するつもり」という計画は話さないといけないんです。

爽太は基本イノセント、かつ自分の気持ちの変化を口に出すことで考えをまとめて実行するタイプ。(だからこそ職場のみんなにも宣言しています。)

なのでえれなにもセフレ関係を修正したいと言わずにはいられなかったし、その言葉によって「自分は切り捨てられるのか」と不安になったえれなを安心させるために、彼が「今」思っている将来的な展望を語らずにはいられなかった、と解釈するわけです。

お互いに片想いの相手がいるから都合がいい、と始まったセフレ関係ですから、どちらか片方の片想いが終わったらその均衡がくずれてしまいます。

えれなは「セックスしたからと言って爽太を好きにならない」から誘ったし、「爽太も同様」だから都合が良かった。

だからどちらかが片方を好きになったら成立してはいけない(と多分えれなが思っている)関係です。

でもえれなは爽太にマジ惚れしてしまったので、側に居続けたいんですね。

なので爽太に「やめにしない?」と言われて、ショックを受けてしまったし、それが表面に出てしまったえれなに対しての、爽太の思いやりと優しさゆえのことであって、爽太的には全くキープとは思っていません。

そしてセフレ関係を精算するまでは二股もなにもないですよね。(元々お互いに精神的二股だから。)

片方がマジ惚れしたからってもう片方を急に二股で非難出来ないですよね。

ってかそう言う風に片方が悪者になってしまうからこそ、均衡が崩れたらすぐに解消すべきだろうと思うんですけどね、この場合。(初めから片想い同士関係ナシのセフレ関係ならその限りではなかったかもしれませんが。)

別に態度を変える訳じゃない。今まで通り、やることは変わらない。(ええ、いろんな意味で。笑)

変えるのはお互いの相手に対する立ち位置とその呼び名(セフレ→恋人)です。

ただし、えれなは失恋してすぐに爽太が本命になっているから、客観的に見て爽太が悪いことしてるように見えるんです。

一方的に気持ちを弄んでいるように見えるから。

でも爽太くんのえれなに対する「好き」はえれなのそれとはちょっと趣が違うと思います。

えれなは完璧に倉科さんから爽太に気持ちが切り替わったし、その「好き」は多分同じ恋心。

でも爽太のはどちらかというと、情とか愛着。

もともと優しい人ですからね、関係を始めた当初から今まで、そんなに変わってはいない類の「好き」。

サエコさんへの片想いに片を付けようと決めた時、たまたま隣に「こういうのもいいな」という相手がいたから、そっちルートで行ってみようかな、ってことですよね。

事実、爽太くん本人が「大事だと思える」けど「サエコさんへの気持ちとは全然違う」けど「こういうのもいいかな」みたいなことを言っちゃってますし。

多分、別にえれなじゃなくても代替の利く類の「好き」なんですよね。

しかし、この原作は本当によく出来てますね。(漫画は読んでないけど、ドラマが漫画に忠実に作られているとのことなので、ドラマから判断して)

伏線とか、人物関係の構図とか。対照的な言動や事象が同時進行で起こっていたり。

面白い。

エロいとかエゲツないとか常識ハズレとか、そんなところだけ見てこの漫画を貶める人もいるようですが、ストーリーの構成や展開が賢いと思います。

コラボチョコ騒動の後に原作者の方のブログで嵐ファンを一括りにし見下すような発言があったことで彼女に対して多少憤りを感じていましたが、これだけ立派な作品を生み出せることには尊敬の念をいだきます。

ドラマはまだまだ折り返し地点なので、ここでえれなを選ぶ方向性だと、最終的にえれなエンドはないのかな…という気はします。

8話まで台本が完成していて、多分それは原作に沿ったものでしょうから、残り3回がドラマオリジナル。

どこに着地するんでしょうね~。

ほんとに楽しみ。

ってことで、今回もまだ語りたいことがあるので続きます。